「The Merge」および「EthereumPoW」に関する対応方針の発表内容に関するご説明とお詫び
先日8月17日に当社サービスHashHub Lending(以下当社サービス)ではユーザー向けに 「The Merge」および「EthereumPoW」に関する対応方針 を発表しております。
・「The Merge」および「EthereumPoW」に関する対応方針
https://support.hashhub-lending.com/hc/ja/articles/5330710693903
本発表について当社が6月に先立って発表した内容から、当社がEthereumPoWを配布すると期待していたという旨のご意見と、今から返還を申請した場合、10月1日の返還となりEthereumPoWのハードフォークに間に合わないため、9月1日の返還が可能な7月末までに判断材料として本発表を行うべきであった旨のご意見を頂いております。
まず、本件についてHashHubレンディングがEthereumPoWを配布できないこと、EthereumPoWが配布されるのではないかと期待をしうる表現をしていたこと、EthereumPoWを配布しない旨の発表が遅れたことをお詫びいたします。
本発表が8月中の発表となった理由として、当社では、6月、7月当時の状況から、The Mergeのテストネットリハーサルが複数残されており、実際のリリース時期が確定していなかったため、それに伴うPoWのコンセンサスメカニズムを残したブロックチェーンがハードフォークしたプロジェクトとして立ち上がる可能性を非常に低いと見積もったことが原因にあります。
また、EthereumPoWを当社で取得して売却した収益を、お客様の貸借料率に還元する策もかねてより検討しておりましたが、こちらもソフトウェアの安全性、当社資金の取扱い上発生する取引コスト、売却できるか未確定であることを総合的に検討し、難しいだろうと結論しております。
しかしながら、この判断が遅くなり、お客様への発表が遅くなったことにつきまして、重ねてお詫びいたします。本発表について、お客様に選択を委ねられる、より良い発表の方法や発表のタイミングがあったものと考えております。
ETHを貸し出ししているお客様への補填と当社サービス構造の説明
現在、一部ユーザーからETHの早期返還などのご要望を頂いておりますが、本件に関しては、後述する検討を社内で重ねた結果、早期返還などの対応は行わないことと、またお詫びとしてHashHubリサーチクーポンの配布を決定いたしました。
本決定に至る理由として、HashHubレンディングのサービス構造をご説明いたします。
前述の通り、HashHubレンディングは、返還申請後、実際に返還がなされるのは翌々月初となりますので、返還を申請してから実行されるまで29日間から62日間かかります。
当社は、上記の返還までの期間の設計を前提に、暗号資産の活用を行っております。当社としては、常に翌月末の返還数量を確定している状態でオペレーション体制を見直し続けることで、市場での取引コストや機会コストを極限まで少なくしております。結果として他のレンディングサービスと比べ、比較的高い貸借料を提供しながらも、持続的なサービス運営を可能としております。
現在のオペレーション方針に沿わない対応を特別措置という形で、即時に取り入れることは、HashHubレンディングにおける取引コストを増大させ、結果的にお客様の暗号資産を毀損させるリスクを生じさせます。当社としては常々、リスクを最小限にした暗号資産の取り扱いを絶対の優先順位としており、このため、今回は特別措置には応じないという判断をいたしました。
ご期待に沿えず申し訳ございませんが、8月中に返還申請を行った場合は、通常通り、10月1日での返還となります。何卒、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
HashHubリサーチクーポンの配布について
本発表について、お客様に選択を委ねられる、より良い発表の方法や発表のタイミングがあったはずであると考えております。したがって、今回、ご迷惑をおかけしたお客様に対し、お詫びとして当社が運営する暗号資産リサーチサービスのHashHubリサーチのクーポン2ヶ月分を8月17日時点でETHの貸し出し残高があるお客様に対して、お送りいたします。本クーポンは同サービスをすでにご利用しているお客様もご利用頂けます。対象のお客様には近日中にメールで案内いたします。
HashHubレンディングは当初より、第一にユーザー資産の安全性・第二に持続可能な収益確保・第三にそれを行った上でなるべく高い貸借料率を提案、これらを優先順位にすることをポリシーにしております。至らなかった点を反省するとともに、本方針を今後も確実に守り、暗号資産での中長期の資産形成サービスを届けるというHashHubレンディングの利便性をさらに高めることに専念してまいります。
引き続き、HashHubレンディングをよろしくお願いします。